【南城】NPO法人琉米歴史研究会の喜舎場静夫理事長は11日、南城市役所を訪れ、元沖縄駐留米軍の故ジェームス・T・ワトキンス海軍少佐が収集した、沖縄戦後の米軍政に関わる基礎資料として知られる「ワトキンス文書」の全百巻を同市に寄贈した。
同文書には、沖縄戦を挟んで海軍が軍政を担当した1946年までの軍政府の公文書や同少佐の日誌、沖縄戦での攻撃目標や軍政府内部での議事録などが記載されている。2013年9月に完成予定の南城市立知念図書館に所蔵される予定。
喜舎場理事長は「貴重な資料で、県内の研究者らが南城市を訪れるきっかけになると思う」と意義を語った。古謝景春市長は「歴史的にも非常に意義があるもの。後世にしっかりと伝えながら有効活用させていただきたい」と感謝した。
<2012.10.25 琉球新報>