NPO琉米歴史研究会  
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概要・事業実績
 
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 琉米歴史研究会は、ドイツ人の医師ロルフ・ヴォン・スコアブランド博士によって1986年に設立されました。同博士は沖縄本島北部の愛楽園(ハンセン氏病療養所)において、戦後ハンセン氏病患者の救済に貢献しました。琉米歴史研究会は創立以来、「博愛」「郷土愛」「教育と振興」をモットーに、沖縄の文化財や“戦利品”として持ち去られた個人の品々の返還に関わってきました。1989年、米国ワシントンDCにあるワシントンモニュメントへの“琉球の石”の復活は、沖縄の子どもたちに足下の歴史を掘り起こし、追体験するという教育的・文化的プロジェクトを体験するという機会を提供しました。

 1987年には、ペリー提督が沖縄から持ち帰った「護国寺の鐘」の返還に成功し、1991年にはバージニア軍学校(米国バージニア州レキシントン)から「大聖禅寺の鐘」を取り戻しました。私たちの活動の結果、歴史的・文化的価値の高い品々が沖縄に返されました。

 沖縄から県外・国外へ流出している多くの文化財・美術品への関心を高めようと、1998年には「流出文化財に関するシポジウムー文化遺産の調査・返還をめぐる沖縄の課題―」を開催しました。この企画は、今後さらに多くの沖縄関連の文化財等が発見され、元の場所へ返還されるにしたがって、次の世代の人々が自らの歴史への知識と関心を高めていくために、私たちに課せられた多くの仕事があることを提示してくれました。

 様々なボランティア活動(教育・文化・国際協力プログラム)を通して沖縄の繁栄に貢献してきた琉米歴史研究会は、1999年に新しく制定された特定非営利活動促進法に基づき、1999年9月16日に沖縄県知事により特定非営利活動法人として認証されました。当会は今後とも沖縄の未来のために、そして沖縄が市民のためを中心とした国際社会の一員として認められるため、よりいっそう貢献することをめざしています。

 琉米歴史研究会は、沖縄の歴史を受け継ぎ守っていくために、そしてより良い教育プログラムと適切な情報をもって沖縄の将来、そしてそこで育まれる子どもたちの繁栄を促進するために、これまで以上に努力してまいります。夢や理想を同じくする人、ボランティア活動や財政的支援をもって貢献したいと考えている方々が年齢を問わず、当会の会員となることをお待ちしております。


事業実績
1987年 6月 元米兵から還ってきた資料展開催(沖縄県立平和祈念資料館)
1987年 7月 護国寺の鐘返還実現
1988年 6月 元米兵から還ってきた資料展開催(沖縄県立平和祈念資料館)
1989年 8月 米国ワシントン記念塔へ琉球の石復活
1990年 5月 ウィラードA・ハンナ博士(終戦直後の沖縄統治米海軍教育文化部長)による講演会開催
1991年 5月 ロジャー・ピノー氏(作家・元スミソニアン博物館編集局長)講演会開催
1991年 6月 大聖禅寺鐘返還実現
1991年 8月 ジェームス・T・ワトキンス博士(スタンフォード大学)コレクション(米海軍沖縄統治資料)入手
1992年 5月 ニール・ローレンス神父(終戦直後の沖縄統治米海軍経済部長)による講演会開催
1993年 3月 ヘンリー・C・スタックポール中将(米太平洋海兵隊司令官)による講演会開催協力
1995年 4月 二ノ宮金次郎像ローリンズ大学より返還
二ノ宮金次郎像学校法人沖縄商学学園へ寄贈
1995年 6月 元米兵から還ってきた資料展開催(北中城村)
1995年 6月 作家ジョージ・ファイファ(「Tennozam &Battle of Okinawa」)による講演会開催
1995年 6月 沖縄戦退役米軍平和祭主催(沖縄平和祈念堂)
1995年 8月 ジャン・コードウェル博士(終戦直後の沖縄統治米海軍政治担当、元ノースキャロライナ州立大学学長)による講演会開催
1996年 6月 琉球王朝王冠返還プロジェクト開始
1997年 4月 ジェームズ古川、山田真山/山本恵一絵画寄贈
1997年 5月 ローリンズ大学・沖縄商学学園との協定仲介
1997年 6月 戦後沖縄の住民の表情と生活写真展
1997年 6月 ジェームズ古川、沖縄戦写真コレクション寄贈
1997年 6月 ローリンズ大学・沖縄商学学園との平和友好の碑建立仲介
1997年12月 「日米和親条約批准書交換證書」(複製)を沖縄県立博物館へ寄贈
1998年 2月 琉球王朝時代の石灯籠を沖縄県立博物館へ寄贈
1998年10月 流出文化財に関するシンポジウム開催(沖縄コンベンションセンター)
1998年10月 ジェームズ古川博士招聘
1999年 9月 特定非営利活動法人として沖縄県から認証される。
1999年10月 特定非営利活動法人認証祝賀会開催(国指定重要文化財仲村家)
1999年11月 本件のハンセン氏病撲滅に尽くしたスコアブラッド博士(当会創設者)の功績を踏まえ、沖縄サミットに向けドイツ首相の招聘(愛楽園)活動を行う。
2000年 2月 米国から現うるま市喜屋武青年分団旗の返還を果たし、同市へ寄贈
2000年 4月 バックナー中将撮影の写真の返還
2001年 4月 米国から琉球国惣絵図の返還
2001年 5月 北中城村が当会に加入。人材育成プログラムを共同で進めることで合意。
2002年 6月 伊平屋村が当会に加入。人材育成プログラムを共同で進めることに合意。
2002年 6月 元米兵から、戦時中に撮影した伊平屋村の写真の返還を実現。同村へ寄贈。
2002年 7月 米国への短期留学プログラムを北中城村・伊平屋村の生徒を対象に実施。
2003年 2月 旧日本兵の遺品返還の促進を図るため佐賀県在のNPOと連携。
2003年 5月 米国から当会に返還された琉球国惣絵図を沖縄県へ寄贈する。
2004年 3月 (財)対馬丸記念会のハワイ調査のための事前調整を当会が協力。
2004年 7月 米国への短期留学プログラムを北中城村・伊平屋村の生徒を対象に本年も実施。
2004年11月 (財)対馬丸記念会が当会の法人会員となり、今後の協力関係を確立。
2004年12月 (財)対馬丸記念会の訪米調査に全面的に協力。(理事長同行で調査を実施)
2005年 3月 当会の企画で、対馬丸記念館との合同による被爆後の長崎の写真展を開催。
2005年 6月 沖縄戦写真展開催、沖縄尚学高校にて。
2006年 3月 ウィラード・ハンナ博士、所蔵写真コレクション寄贈。
2006年 3月 メリベル・ハンナ女史、山田真山の絵画寄贈。
2006年 4月 長野県ベネディクト修道院の二―ル・ローレンス神父散骨に協力。
2006年 7月 伊平屋、北中城の生徒、3週間の英語キャンプ、ミネソタ州St.ジョーンズ大学にて。
2006年 8月 ニール・ローレンス神父戦後復興カラー写真寄贈。
2006年10月 沖縄戦後復興写真展、南城市にて。
2007年 4月 ロバート・ロック氏からの寄贈写真
2007年 5月 海外短期留学<調査>
2007年 7月 第5回夏休み海外短期留学
2007年12月 ハートフォード・ティユーン氏からの寄贈写真
2008年 2月 こどもの書籍寄贈運動
2008年 3月 あの”鉄の暴風”から「笑顔が戻った日」in 南城市
2008年 5月 あの”鉄の暴風”から「笑顔が戻った日」in 中城村
2008年 6月 嘉手納基地図書館展示会の写真展
2008年 7月 第6回夏休み海外短期留学
2009年 7月 第7回夏休み海外短期留学
- Wenatchee Valley College
- Saint John's University
2010年 5月 米婦人福祉会が留学支援で寄付
2010年 6月 ジョージ・ファイファー講演会
INVITATION TO GEORGE FEIFER TALK ON OKINAWA!!
2010年 6月 今回の遺品返還「家族の元へ」
2010年 7月 伊平屋村へ「英語絵本」を寄贈
2010年 7月 第8回夏休み海外短期留学
2010年 8月 第3回 ESLキャンプ・プログラム
2010年 8月 返還品遺族の元に【大宜味】
2010年 9月 野球留学プログラム開始「第1号・糸数さん渡米へ 」
2010年 9月 元在沖米兵キューソンさん琉米歴史研に写真寄贈
 


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